●vol.29 物減らし大作戦 部屋はこんなふうに生まれ変わった

2004年の3月に、カレン・キングストンの『ガラクタ捨てれば自分が見える―風水整理術入門 』という本を読んで、家の中のものを処分し始めました。
3ヵ月後、家の中のものを60パーセント減らし、このような部屋ができあがりました。

 というわけでこれが今のお部屋です。真ん中の仕切りがはずれたことで、家のどこからも窓の外が見えるようになりました。
 ついにパソコンと電話機と公文式のCDプレーヤー以外は何もなくなった机。引越し当時の机の上と比べると、いかにこの机が大きかったかわかると思います。そこにも書いたのですがこの机は135×80センチで、4人で食事ができるし洋裁の裁断だってじゅうぶんにできる大きさなのです。
 部屋の奥の方から部屋を見たところ。つまりベッドから起き上がると毎朝この風景が見える。そのたびに胸がすっとする。
トスカの棚を組み換え、書類と文房具はこのスペースに収納。電話線の都合でここにしか置けないファクスとモデムもここに組み込んだ。この棚は奥行き28センチ。
今まで書類の収納はすべて「超整理法」方式で古封筒に入れていたため、便利だけど見た目が汚かった。「いつ使うかわからない資料」のために収納ボックスを買うのは、どうも違うような気がしていた。そうか、こぎれいに収納するだけの価値がある書類だけ残せばいいのかと気づいた。無印の書類収納ボックス(5つで700円)を2セット買い、全部片付いた。
右側の青い箱は公文式の教材専用。その下には仕事用バッグをしまう場所も作った。
 さらにトスカの棚を組み換え、奥行き40センチの収納棚と、奥行き16センチの書棚を作成。40センチの方には、アイロンなど生活雑貨、上下の引き出しに和服と洋服の下着類をそれぞれ。
 左の書棚、書棚を「収納」でなく「飾り」に使う日が来るなんて、思ってもみなかった! 「ロマンスのある生活が送りたかったら、ペアのセットのものを飾るとよい」とに書いてあったので、 カタログギフトでもらったグッチのエンヴィをペアで飾ってみた。 その下にいるのはいただきもののアフラック・ダック君。背中を押すと「AFLAAAAAAAC!」と絶叫します。
押入れ収納用の和服ダンス、もう捨てちゃってもいいと思っていたんだけど、和服を残したので収納するために残した。中身は「色無地+袋帯」の礼装セットと「大島+ちりめん名古屋帯」のカジュアルセット、それに道行コート、雨コート各1着。4段のうち2段はあいている。その上にトスカの棚板を使ってメイク・コーナーを。
奥からIH卓上クッキング・ヒーター、家庭用ミシン、プリンタ(HP1350)、。まるで3題噺ですが、「しょっちゅう使う家電用品ベスト3」を並べたらこうなりました。
プリンタは古いのを実家に返して新しいのを買いました。「モノクロ書類印刷が速くて美しい」「カラーもとれる」「コピーもとれる」「スキャンもできる」「カメラから直接プリントできる」「コンパクト」「1万5000円」、いうことなし。家庭用ミシンで作るのはいまや雑巾とキッチンクロスぐらいですが、ミシンかけってそれだけで幸せ。IHクッキングヒーターは、我が家のミニキッチンの電熱コンロのプラグははずしてしまい、毎日使っています。電気代も全然かからず、ガスのところにはもう移りたくないほど。
川崎の家で使っていたダブルの布団カバーを使って、夏用のベッド・リネンを作った。1枚のカバーからシーツ2枚と枕カバー2つ分がとれた。またまた直線縫いで、これが事実上最期の職業用ミシンを使って作った作品になった。
今まで写真写りが悪いので隠していたのだが、ベッドの上のまるで「はんぺん」のようなものは、通販生活で買った医療用というクッション。 ソファがないので、ベッドで本を読んだりビデオを見たりするときの愛用品。
CDもこれだけ。家にはあまり「装飾品」といえるものがないので、ここにも香水ビンを。私はアクセサリーをつけないので香水をつけるのがわりと好きです。左に写っているのは「ロー・ド・イッセー」とフランスの香水工場のおみやげです。
今回一番場所が変わったのが食卓の位置。「食卓なんだから動線上キッチンのそばに」と思ってキッチンのそばに置いていたのだが、(引越し時の写真参照)、考えたら「キッチンから近いところ」と「遠いところ」って5歩しか違わないんだよね。もと本棚と布の置き場だったこの場所にテーブルが来たことということは、「死蔵品」より「憩いの場所」の優先順位が上がったということを表します。お客様もここに通せます。これは、我が家がよりオープンな存在となったということ、人を迎える場所として機能しはじめたということなのです。
(2004.6.13)  
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